甘南チベット族自治州
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甘南チベット族自治州

  甘南チベット族自治州は甘粛省南西部にあり、中国にある十カ所のチベット族自治州の一つであり、シルクロード河南道と唐藩古道の重要な構成部分であり、また漢族とチベット族文化の融合しているところでもある。自治州は総面積40201平方キロメートル、総人口69.31万人であり、夏河、瑪曲、碌曲、卓尼、迭部、臨潭、舟曲と合作市を所轄している。

  甘南は青蔵高原の北東端と黄土高原の西部とが隣接する地帯にあり、地形的に北西部はより高い。域内の海抜は1100-4900メートルであるが、ほとんどの地域は3000メートル以上に達している。甘南は三つの自然類型に分けられる。うち南部は岷迭山地であり、山高く、谷深く、気候が温和で、甘粛省の重要な林業区である。東部は丘陵山地であり、寒冷でじめじめしていて、農業牧畜業林業を兼営している。北西部は広い草原であり、甘粛省の主要な畜産業区である。自治州は高原のため、気温が低く、年間平均気温は4度しかなく、天気もよく変わり、嵐、にわか雨などがよく起こる。昼と夜の温度の差が大きく、日照も強い。

  甘南の歴史は悠久である。新石器時代にはすでに三河一江(黄河、洮河、大夏河と白竜江)流域でこの荒野を開拓した人類がいた。後に甘南の羌族の部落は部落連盟を結成し、しかも中原の王朝に従属していた。牛馬は甘南のチベット族の主な交通道具であり、まさに馬はチベット族の人の翼、ヤクは高原の舟とたとえられるように、生産と生活上重要な役目を果たしている。

  甘南州は豊富な観光資源に恵まれ、ユニークで色とりどりの観光資源で観光客の人気を博している。また美しく神秘で、純潔かつ神聖で、世人の憧れの人間仙郷として一般にシャンバハラ(チベット語のShambhla)といわれている。彩り鮮やかな自然、神秘的で古朴なチベット族、独特で濃厚な民俗、歴史の重みのある遺跡群がある。甘南には世界で最大の峡谷、アジアで最大の天然草原、中国で最も美しい湿地及び中国チベット仏教グル派(dge-lugs-pa)の六大本山の一つの夏河ラブロン寺、エコロジー大観園の冶力関、卓尼大峪溝、米拉日巴仏閣、桑科草原、天下黄河第一曲がりなどの景勝区がある。

  甘南はアメリカの権威のある旅行雑誌『視野』、『探検』に「生命に自由を感じさせる」世界50のアウトドアのパラダイスの一つに評価されているほか、『中国国家地理』『ファッション旅行』に「生涯に一度は行かなければならない50カ所」に、国連国連人間居住計画、世界華人連合会に「中国で最も民族特色的旅行目的地」にそれぞれ認定されている。

  夏河ラブロン寺AAAA
  ラブロン寺はチベット語の「拉章」が訛ったもので、仏宮の所在地を意味する。ラブロン寺は甘粛省甘南チベット族自治州夏河県県都の西にあり、鳳山を背に、竜山に向き、「金の盆で魚を飼う」という地に位置する。寺院は嘉木様活仏によって1710年に建てられ、歴代の嘉木様による修築を経て、現在甘粛、青海、四川地域最大のチベット族宗教と文化の中心となり、「世界のチベット学府」と褒め称えられている。

  ラブロン寺は聞思、医薬、時輪、吉金剛、続部上、続部下の六大学院を設け、モンゴル・チベット族地域にある寺院の中では、最も整備されている。寺院内に保存されている民族文物や仏教芸術品は合わせて一万点余にのぼっている。殿堂に8メートル以上の銅製あるいは木の仏像16体あるほか、中小型の仏、菩薩、塔、法器など数え切れいないほどのものがある。また、法衣を初めとして、活仏の生活用品、帝王や妃や王子の冊封や勅賜に使われた印鑑、詔命、扁額、千仏樹、真珠塔、玉如意、隕石、海象牙などが保存されている。

  ラブロン寺は毎年の旧正月四日から十七日にかけてと、六月二十九日から七月十五日にかけて、大型な法会が行われる。特に、正月十三日と七月八日の仏展と弁経は壮観である。

  卓尼大峪溝景勝区(AAAA)
  大峪溝森林エコロジー景勝区は甘粛省卓尼県木耳郷大峪溝にあり、県都から30キロメートル離れている。総面積105214.6ヘクタール。青い波の打つ洮河、青々と茂った林のすばらしい自然に囲まれ、卓尼は遠近にその名を馳せている。大峪溝風光も独特の魅力を呈している。

  大峪溝の水は縦横に流れ奔流しながら大峪河を成し、その流れは曲がりくねり、水は澄み、しかも甘みを帯びている。大峪景勝区にある迭山の主峰扎伊克嘎は海抜4920メートル、溝口の海抜は2500メートル、落差は2400メートルにも上っている。景勝区内は生物の垂直分布の差が大きい。迭山の降雪ライン以上は不毛な岩となっていて、それ以下は順に高山草原、原始森林、低山草原、灌木、農作物と分布している。大峪溝は桑布溝、阿角小溝、阿角大溝、カラスムギ溝、扎崖它溝、巴什溝、涅座溝など9本の支流が、まるで人間界に落とされた巨大な扇子のように南東部に流れ、無数の奇異な山水を描いている。

  大峪溝森林エコロジー景勝区には多彩で豊富な景観があるばかりでなく、多数の資源を有している原始生物園でもある。区内にモミ、トウヒ、松、コノテガシワなどの天然高木、灌木、薬用植物140種類余り、国家二、三類保護動物20種類余りがある。様々な山の幸はあたり一面に生えている。

  臨潭冶力関景勝区(AAAA)
  冶力関景勝区は臨潭県内に位置し、冶力関を中心に、蓮華山、西峡、東峡及び冶海湖の四つの観光スポットに分けられる。主要な景観として、蓮華、冶木峡、冶海湖、巨大臥仏などが挙げられる。
  冶力関では蓮華山国家級自然保護区、茫々たる緑の国家森林公園、景色秀麗な冶木峡、漣の天池冶海、真に迫っている涅槃仏、峰が幾重にも重なり合っている石林、霊気の隠れている陰陽石、怪異幽寂な赤壁幽谷、省級地質公園などすべてがここを崋山の険、峨眉の秀、西湖のしなやかさを融合・兼備した絶景に仕上げている。従って、冶力関はアメリカの最も権威のある旅行誌『視野』、『探検』にだれでも一生に一度は行くべきところ世界50選に選ばれたのである。多民族文化が長く融合し、発展したため、祝日、結婚式、服飾、飲食などにおいて異文化を併せ持った独特な風情と自然風光を誇るレジャーと休暇を過ごす景勝地となり、まるで中国西北部に埋め込まれたエメラルドのようである。

  拉(AAAA)

  拉尕山はチベット語で「神仙の愛するところ」を意味する。甘粛省舟曲県立節郷南東部の白竜江の南岸に位置し、省道313号から12キロメートル離れている。景勝区は面積26平方キロメートル、海抜1400-2800メートルであり、景色秀麗、水と空が溶け合って一つの色になり、独特な民族風情を持つと同時に、舟曲チベット族にとっての重要なチベット仏教の聖地である。

  拉尕山景勝区内は亜熱帯、温帯、寒帯の植物にの垂直分布がはなはだしく、チベット族村、渓流、草原、森林を一つに融合したユニークな自然人文景観を形成し、まるで白竜江南岸の山谷に嵌められた緑のヒスイのようである。美しい自然のほかに、独特な民俗をも有している。風格がそれぞれ異なるチベット舞踊のうち、特に軽快でしゃれているドディ舞はすでに舟曲の「県の舞」となっている。2005年5月の端午の節句に、ここで「第一回拉尕山風情旅行節及び拉尕山荘開業式典」が行われ、この地拉尕山はすでにレジャー、娯楽、会議、休暇、民俗見物などを一体化させた景勝区となっている。

  迭部蠟子口景勝区(AAA)

  迭部県は甘南チベット族自治州の南部にあり、森林エコロジー環境、色とりどりの地方民族風情を特色とするが、その人文、自然景観は青蔵高原の縮図であり、中国工農紅軍25000里長征が通り過ぎた重要な地域の一つでもある。

  迭部県北東部に位置する蠟子口は甘粛省南部の天然な屏風であり、中央紅軍が長征途中に克服した最後の険要な関所でもあった。その名は著名な蠟子口の役から得たのであるが、「蠟子」はチベット語の「lezur」の音訳で、「山口の付近」、「山麓の谷」を意味する。蠟子口は総面積444平方キロメートルである。
  蠟子口は岷山山脈の山間の狭い道で、両側に断崖絶壁が聳え立ち、その間を蠟子河が激流となって流れている。景勝区は北西から南東へ地形が低くなり、平均海抜が2900メートルである。ここには景色秀麗な山水、湖と滝が牛路溝、美路溝、老竜溝、竜爪溝、久里才溝、朱立溝などの溝が分布している。蠟子口景勝区の溝内は温帯気候と高山気候の影響で、半湿潤な気候に属し、冬は厳寒でなく、夏は酷暑ではなく、降水量も過不足なく、観光客に格好のレジャー、休暇、そして革命観光の景勝地となっている。

  郎木寺

  郎木寺はチベット仏教の寺院であり、碌曲県県都以南90キロメートルのところの郎木寺郷にあり、西傾山支脈郭尓莾梁北麓の白竜江畔、甘粛、青海、四川の三省が隣接するところに位置している。

  「郎木」はチベット語で「仙女」を意味するが、洞窟内にほっそりした美人に酷似する岩石があり、この岩石は仙女が変身したものと民間では言われていることから、そう名づけられたと言われる。寺の後ろの林の奥に虎穴があり、チベット語でこれを「徳合蔵」という。よって、郎木寺という名前は「虎穴の中の仙女」と訳すべきである。郎木寺は四川省内の格尓底寺と白竜江を隔てて対峙して、一時きわめて盛んであった。寺院の前に山があり、お坊さんの帽子に似ている。東に赤砂岩壁が聳える。西に峰が険しく高く聳える。山の下に松の林が青々と茂っている。

  桑科草原

  桑科草原は甘粛省甘南チベット族自治州夏河域内にあり、夏河県都ラブロンから南西へ10キロメートル離れたところに位置する。そこまで道路が延びている。草原は湿地帯で、桑科郷達久灘草原の一部に属し、周りは山々に囲まれ、中心は広々した高原性草原である。平均海抜3000メートル以上、面積70平方キロメートルの同草原は、伝説では格薩爾王が神を祭った所であり、主要な放牧地でもある。

  大夏河が南から北へゆっくりと流れる桑科草原は、水草が生い茂り、景色がゆったりしている。青空白雲の下に牛と羊が群がり、田園風景を見せる草原は昔からチベット族の天然牧場である。観光産業が盛んになるにつれて、桑科草原は国内外の観光客が訪れるホットな観光スポットとなってきている。1987年以来、ここでは独特なチベット族風情を味わってもらおうと、観光客用の宿泊のテントをはり、ミルクティー、チベット族のパオ、手抓羊肉などチベット料理を用意している。観光客はチベット族の装を着て馬やヤクに乗り、思うままに広々した草原を行きまわり、チベット族放牧生活の風情をたっぷり味わうことができる。

  米拉日巴仏閣

  米拉日巴仏閣は甘粛省安多チベット族区合作市にあり、正式名称は「安多合作米拉日巴九層仏閣」である。清代乾隆42年(1777年)に初めて作られた同仏閣は、「文化大革命」に壊されてしまったが、1988年5月から四年間をかけて修復された。米拉日巴仏閣は米拉日巴を記念するために建造された仏閣であるが、チベット仏教グル派の安多チベット族区における最も中心的な寺院である。

   仏閣内で伝奇的な、老若男女を問わずみなが知っている米拉日巴尊者が祭られている。九階建ての仏閣は米拉日巴尊者をはじめその弟子たちを主とするチベット仏教各派の宗師を祭っているほか、金剛力士を主とする小乗仏教の4対の仏像、菩薩、護法神など様々な造像1720体がある。チベット仏教を表わす大規模な壁画は技法が優れ、非常に高い芸術的価値を持っている。中国のチベット族区に米拉日巴仏閣は二カ所あるが、ここの仏閣は安多におけるチベット仏教の名刹であり、建築は雄大で、光り輝いている。常にラマ僧が学問に励み、仏を敬い、独特の文化的雰囲気が漂っている。

  仏閣の各階にはそれぞれ異なる主題がある。一階は主にチベット仏教の特に礼拝する仏、例えば弥勒仏、釈迦、文殊、観音、大金剛手、薬師、度母、白傘蓋などが祭られている。二階はグル派の創始者宗喀巴とその弟子が祭られ、三階はチベット仏教最古の教派ネマ派の師匠君蓮華生が祭られている。各階ごとにチベット仏教のある時代、またはある教派を代表しているのである。そして、チベット文字を作った吞弥•桑布扎、チベット芝居の始祖唐東傑布、チベット医学の祖宇妥•元丹貢布も祭られ、もちろんソンツェンガンポと文成公主など神格化された歴代の有名人も祭られている。

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